梶野稔オフィシャルブログ 


by minorucasino

プロフィールを見る

2006年 04月 12日 ( 1 )

ノンフェクション短編小説  「ふぁーま」

「もしもし弘前ですが。」

昨日11時過ぎに東京の小さなアパートの部屋に一本の電話が入った。

「さっき携帯に電話したんだけど?」
「何時くらい?」
「8時半くらいだべか。着信残ってないのか?」
「無いよ」
父親からの電話に戸惑い、急用か何かかと思った息子の稔だったが
予想は大きく外れ予想外の出来事だった。

なんと父親、武美が携帯電話を買ったというのだ。
車で2時間の距離に住む孫とテレビ電話がしたかったらしい。
武美はもうすぐ59歳。六十の手習いといったところか。
分厚い説明書と格闘していたらしい。
「番号は***ー****ー8206。『ハニーむつまじく』って覚えろ!」
「は?」
「82でハニーだべ。0はむ。6は・・・。」
「6は?」
「無いな。」
「無いのかよ!!」

武美は商売柄、語呂を考えるのが得意とばかりにとっさに考えついて喋ったようだが
詰めが甘かったようだ。

最後に武美は言った。

「『ふぁーま』ってどういう意味だ?」
[PR]
by minorucasino | 2006-04-12 19:08 | Diary

カテゴリ

インフォメーション
Diary
旅日記
ミュージカル日記
小説

関連情報&リンク

以前の記事

2015年 11月
2015年 09月
2015年 08月
more...

その他のジャンル